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管理人:夜月(よつき)


by yotuki009900
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きみにしか聞こえない -CALLING YOU-

きみにしか聞こえない -CALLING YOU- 乙一 (著) 角川スニーカー文庫

角川スニーカー文庫というのは
いわゆる、『ライトノベル』と呼ばれるジャンルの本で、
世間的には評価が低い。私の友人もライトノベルには手をつけないと言っていた。
私はというと、ライトノベルだからとか、純文学だからとか、ミステリー小説だからとか
そういうのを上手く切り分けできていないので、基本的に雑食主義である。
面白ければ面白いと言うし、面白くないければ面白くないと言う。
ただ、極力読んだことのない物は評価しないように心がけるし、
色々なジャンルを読もうとは思う。
今回読んだ『乙一センセ』はライトノベルにこだわっている。
文章と挿絵がかもし出すハーモニーが好きとかそんな感じだ。

乙一といえばかなり有名な作家であると思う。
確か、『セツナサの達人』という通り名を持つ人だった記憶がある。
センセの作品を呼んだのは『GOTH』が初めて。
『GOTH』は結構面白かった。
小説ならではの良さが出ていたし、狂人達のお話。ドロドロ。
その『GOTH』のあとがきの中で、『GOTH』は乙一らしくない作品と手紙を頂いたらしい。
『きみにしか聞こえない』を読む限りは、そうかもしれないなーと納得。

この本は短編集で、表題にもなっている、『きみにしか聞こえない』と
二人の少年の不思議な話である、『傷 -KIZ/KIDZ-』
不思議な花話、『華歌』
どの話も読み始めはかなり気が重い話しである。
でも、読み終えると、どういうわけか『ほっ』とする。
特にHappyEndではないに、だ。
皆が皆、幸せなわけではない。
でも、皆、前を向いている。そんな感じがする。

乙一の小説は数冊購入したので、機を見て読んでいこうと思っている。
by yotuki009900 | 2005-01-20 23:30 |